2005年 08月 12日
NPO活動が活発になっていくために |
> その地域によって必要なものは違うと思いますが、
> NPO活動が活発になっていくのに、これから必要と
> されるものは何でしょう。
NPO活動が活発になっていくために必要なこと。
何でしょう。
自分の仕事柄、よく考えるテーマです。
私が職業ともしているNPO支援NPO、変な表現ですが、
そんなNPOが私の職場であり活動現場でもあります。最近
では中間支援組織という表現でも呼ばれます。
それはおいておいて、「NPO活動が活発になっていく」
ためには何が必要なのでしょう。
いろんな制度や施策や、民間のさまざまなチャレンジも
含めて多くの「仕組みづくり」の試みがなされています。
私たちもそれはかなりの力を割いてやっているし(NPO支援
の税制度づくり、支援基金づくり、ネットワークづくり等々)、
私たちの活動そのものも、ある種の「支える仕組み」の一つ
だとも思っています。(単独のNPOの一つでもありながら、
インフラでもある、ややこしい存在です)
でも、それはそうだとして、結局のところ一番大切なのは
小さな、個別の活動の輝き。一つ一つの活動が人の心を打つ、
共感を呼ぶものであること。そういう活動が地道に一つ一つ
拡がっていくことだろうと思っています。
私たちももちろんその一つになりたいと願っています。
つい一昨日、9月に出す当会の情報誌「みみずく」の特集
座談会で興味深い論争がありました。論争というか、正確に
は立場、考え方が違ってすれ違いでしたが、NPOにおいて
「ミッションを重視するか」「経営、継続を重視するか」
という問題です。
私は、もちろんそんなん両方に決まってるやん!と思って
いますが、ことはそう単純ではなく、ぎりぎりのところで
どちらを選ぶかということなのでしょうが、それでもなお、
私は
○ミッションは当然の前提
(それでも敢えて強調するのはそれを感じられない団体
も少なからず出てきているから)
○しかしNPOらしい経営力を磨いて、活動を継続するのも
大事な責任
と思っています。活動の種類によって、「継続」がどれくらい
重要かも変わってくるでしょう。
話が逸れました。
NPOの活動を、まわりから支える仕組み。支援税制であり、
支援基金であり、ボランティアのコーディネート機関であり、
人材育成の仕組みであり、ネットワークづくりであり、事務
機能のアウトソース請負であり、、、中間支援組織の強化で
あり。
そういった諸々はとても重要だと思っています。世の中に
問題があって、当事者として辛い目、不条理な思いをする人
がいて、あるいはそれを他人事と思えない(お人好しな)人
がいて、いわゆるNPOのような、NGOのような活動が始まる。
しかし思いはたっぷりあっても団体を継続的に運営していく
のはとても大変。中には志も経営能力もある有能な人もいる
が、思い先行で運営・経営は苦手という人も多くいます。そ
ういう人の方が多いといってもいいでしょう。そういう人・
団体に適切に情報を提供したり運営のノウハウを伝えたり、
活動仲間同士で支え合えあるネットワーク形成に力を尽くし
たり、というようなことにはとても意味があると思っていま
す。
しかし、しかし、結局は人の心を打つ活動が少しずつでも
拡がらないとしょうがない。
NPO法人の数が増えることや、各団体の事業規模、雇用人
数が増えることは、NPO、NGOの活動に共鳴共感してくれる
市民の数が増えることに比べれば取るに足らないことです。
NPOがセクターとして成熟していくためには雇用できる数
とその質(給与額、保障の度合いなど)は重要です。それに
はNPOの財政力、事業力も重要です。だからNPOはしっかり
稼がねばならない。まだまだ事業力が弱いし、結果、人材層
も薄い。それがセクターとしての大きなネックになっていま
す。
だからNPOが事業力をつけることも重要だと思っています
が、しかしその「事業」の中には、寄付やボランティアなど
いろんな形での市民参加を重視する事業も入っていてほしい。
市民の共感や参加を集めるNPOが、私は、もっともっと増え
て盛んになってほしい。それが「人の心に働きかける」NPO
の本質だと思うからです。
同じことを繰り返していますが、どうもその根本のところ
が忘れられがちになる、もしかしたら自分たちも忘れがちに
なるかもという自戒も込めて、改めて考えてみました。
> NPO活動が活発になっていくのに、これから必要と
> されるものは何でしょう。
NPO活動が活発になっていくために必要なこと。
何でしょう。
自分の仕事柄、よく考えるテーマです。
私が職業ともしているNPO支援NPO、変な表現ですが、
そんなNPOが私の職場であり活動現場でもあります。最近
では中間支援組織という表現でも呼ばれます。
それはおいておいて、「NPO活動が活発になっていく」
ためには何が必要なのでしょう。
いろんな制度や施策や、民間のさまざまなチャレンジも
含めて多くの「仕組みづくり」の試みがなされています。
私たちもそれはかなりの力を割いてやっているし(NPO支援
の税制度づくり、支援基金づくり、ネットワークづくり等々)、
私たちの活動そのものも、ある種の「支える仕組み」の一つ
だとも思っています。(単独のNPOの一つでもありながら、
インフラでもある、ややこしい存在です)
でも、それはそうだとして、結局のところ一番大切なのは
小さな、個別の活動の輝き。一つ一つの活動が人の心を打つ、
共感を呼ぶものであること。そういう活動が地道に一つ一つ
拡がっていくことだろうと思っています。
私たちももちろんその一つになりたいと願っています。
つい一昨日、9月に出す当会の情報誌「みみずく」の特集
座談会で興味深い論争がありました。論争というか、正確に
は立場、考え方が違ってすれ違いでしたが、NPOにおいて
「ミッションを重視するか」「経営、継続を重視するか」
という問題です。
私は、もちろんそんなん両方に決まってるやん!と思って
いますが、ことはそう単純ではなく、ぎりぎりのところで
どちらを選ぶかということなのでしょうが、それでもなお、
私は
○ミッションは当然の前提
(それでも敢えて強調するのはそれを感じられない団体
も少なからず出てきているから)
○しかしNPOらしい経営力を磨いて、活動を継続するのも
大事な責任
と思っています。活動の種類によって、「継続」がどれくらい
重要かも変わってくるでしょう。
話が逸れました。
NPOの活動を、まわりから支える仕組み。支援税制であり、
支援基金であり、ボランティアのコーディネート機関であり、
人材育成の仕組みであり、ネットワークづくりであり、事務
機能のアウトソース請負であり、、、中間支援組織の強化で
あり。
そういった諸々はとても重要だと思っています。世の中に
問題があって、当事者として辛い目、不条理な思いをする人
がいて、あるいはそれを他人事と思えない(お人好しな)人
がいて、いわゆるNPOのような、NGOのような活動が始まる。
しかし思いはたっぷりあっても団体を継続的に運営していく
のはとても大変。中には志も経営能力もある有能な人もいる
が、思い先行で運営・経営は苦手という人も多くいます。そ
ういう人の方が多いといってもいいでしょう。そういう人・
団体に適切に情報を提供したり運営のノウハウを伝えたり、
活動仲間同士で支え合えあるネットワーク形成に力を尽くし
たり、というようなことにはとても意味があると思っていま
す。
しかし、しかし、結局は人の心を打つ活動が少しずつでも
拡がらないとしょうがない。
NPO法人の数が増えることや、各団体の事業規模、雇用人
数が増えることは、NPO、NGOの活動に共鳴共感してくれる
市民の数が増えることに比べれば取るに足らないことです。
NPOがセクターとして成熟していくためには雇用できる数
とその質(給与額、保障の度合いなど)は重要です。それに
はNPOの財政力、事業力も重要です。だからNPOはしっかり
稼がねばならない。まだまだ事業力が弱いし、結果、人材層
も薄い。それがセクターとしての大きなネックになっていま
す。
だからNPOが事業力をつけることも重要だと思っています
が、しかしその「事業」の中には、寄付やボランティアなど
いろんな形での市民参加を重視する事業も入っていてほしい。
市民の共感や参加を集めるNPOが、私は、もっともっと増え
て盛んになってほしい。それが「人の心に働きかける」NPO
の本質だと思うからです。
同じことを繰り返していますが、どうもその根本のところ
が忘れられがちになる、もしかしたら自分たちも忘れがちに
なるかもという自戒も込めて、改めて考えてみました。
by jitsuyoshi
| 2005-08-12 02:57
| NPOの活動